性的虐待‥性虐待はなぜ起きる

私は実父親に幼稚園から中学2年まで性虐待を受けて育ちました。一見普通に見える家庭内で起こった犯罪。私の家庭で何が起こっていたのかを冷静に振り返りこれからの子供達を性的虐待から守ることが出来るのか、不幸にも私と同じ様な体験をしてしまった人達には何が必要かを考えて行きたいと思います。

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性虐待の悲しみや苦しみは、必ず乗り越えられる!

先日、香川県の性暴力支援センターオリーブ香川の方とお話をさせてもらい、気づきがありました。人はいろんな言葉を選びながら自分の考えを構築させていると。

 

確かにそうなんです。私、最近ふと気がつきました。

 

あんなに苦しい苦しいと毎日、感じていたのに。気がつけば今、苦しくないんです。あれ!?  私もう父から受けた性虐待の苦しみが過去の事になってる!

 

よく相手を許すことで自分が楽になると言いますよね。私は、相手を許したわけではないです。よく罪を憎んで人を憎まずって言うでしょ。あんな仏のような気持ちになんてなれないし、ならなくていい。反省のない相手を許す必要なんてない。

 

憎む感情は決して汚ないものではない!に、考えにキッパリと切り替えました。許すという感情は自然に沸き起こるもので、決して誰かに言われて持つものではない。

 

今、私は47歳、もうすぐ48歳になります。5年ほど前から少しずつ文章にして、自分に何が起こっていたか振り返るようにしてきました。当時の記憶も思い出すようにしましたが、虐待の内容ではなく、子供の頃の環境や父親や母親に言われてきた言葉、周りの大人との関係性、大人になってからのさまざまな人との関わりの中で聞いてきた言葉、本やネットで見た言葉、そのとき何を感じていたか、何を思っていたかを1つ1つ書き出しました。

 

その中にで私は私にとって生きていく上で必要な言葉、不必要な言葉を探しました。言い方を変えていえば「私に都合の良い言葉、私にとって不都合な言葉」です。

 

人はさまざまな言葉の中で生きていて、言葉という思考の中で生きている。自分に必要な言葉を集めた今、私は性虐待を受け、死ぬまでこの辛さと一緒に生きていかなければいけないと思っていたこの人生の壁を乗り越えることができました!

 

少しずつ、少しずつですが、ここ数ヶ月はたくさんのいい出会いがあり、私に必要な言葉をたくさんいただくことでグンっと加速して、登り切りました。まるで鉄腕アトムのように足裏からジェットが噴き出したかのよう♩本当ですよ。

 

まさかこんなステキな景色が見ることが出来る日が来るとは想像できませんでした。ここから見える景色はとても晴れやかで、自分自身が堂々と前を向き顔を上げて、新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込んでいる。

 

この前、私、ニュースエブリィの地方放送で被害を名前と顔を出して公表したんですが、放送前は確かにちょっとビビってました笑

 

変な目で見られるのかな。私、美容室をしてるのですが、お客様にどう思われるかな。お客様が減ってしまったらどうしようとか。放送終わって自分の気持ちに驚いてます。何も変わらない日常で、気持ちもなんか最後の鎧を脱ぎ棄てたような軽い気持ちなんです。励ましのエールをもらったりして、なんかもう気持が高揚してやってやるぞー!って力が、心の底から湧き出ちゃって笑

 

何重にも重なった重たい鎧は自分自身の心。自分の事を恥ずかしい。惨め。情けない。汚れてしまってる。といった感情です。そんな重たい何重にも着こんだ鎧を人生をかけて一枚ずつ自分の必要な言葉を受け入れていく中で、脱いでいく。「北風と太陽」の太陽のように「自分自身に必要な言葉」が心が穏やかにしてくれる。不必要な言葉を受け取ることはない。

 

もっと早くに周りの大人が必要な言葉だけをかけていてくれたら、どうでしょう、こんなに30年も過去を乗り越えるのに時間がかからなかったのかも知れない。

 

残念なことに父と母から私は必要な言葉を受け取れなかった。でも周りの大人が正しい認識を教えてくれていたら。そんな理解のある大人を今後増やして、同じ被害にあった人たちが早く今の生きづらさから解放されるように私は伝えていきたい。私の使命。

 

私の今見ている世界を同じ経験をして苦しんでいる人たちに伝えたい。みんな全ての人が必ず乗り越えられることができるから、諦めないでがんばろって。

 

デレビ放送が終わった後、これだけは言わせて!と言わんばかりに母から電話がありました。「あなたのしていることは間違ってることとは思わないけど、まわりの人たちみんなに迷惑をかけている事を忘れないでね」と。

「私の何が迷惑なの?!」って聞くと「あぁ、ゆかりさんはそんなひとだったんだ」と思うって。

 

また私は、ゆかりさんってどんな人???

「ゆかりさんはそんな過去があっても明るく頑張って生きてる人じゃないの?」って聞くと、永遠の沈黙。

 

どうして正直に自分たちが迷惑してるんだ。と言えないの?  私にうわべだけの謝罪を言いながら、めちゃくちゃな人達。最後までこの両親には不必要な言葉(私が被害を言うと周りの人に迷惑をかける)しか、もらえないようです。

 

母は私の事を「ゆかりはそんな娘」て思ってるからそんな言葉がでるんだろうなぁ。

あぁ、ガッカリ・・・理解してくれない人にいつまでも愛を求めるのはもう止めよう。私の周りには私を理解してくれる人で溢れているのだから。

 

 

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宮本ゆかり

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