久しぶりにの更新です。
ここ数ヶ月、目が舞いそうな忙しい日々でした。この春から娘が県外の大学から帰ってきて一年間一緒に生活をするようになり、私が経営している美容室のリニューアルとおそらく私の人生で一番忙しかったかも。
美容室をオープンして15年、今回で2回目のリニューアルです。
やっと美容室もいつもの落ち着きを取り戻し慣れてきました。勝手が違うとムダな動作が多くなり、一日仕事すると以前よりうんと気持ちも体力も消耗してました。後、年齢もあるのかな笑。
48歳になりました。今からまたリニューアルの為の借り入れの返済、頑張らなくっちゃ!!と気が引き締まります。
美容室の方は従業員が私を含め、現在4人。女ばかりの職場です。来週からはもう一人パートの方が加わります。みんなの人生に大きく関わる職場。責任感を持ち、働きやすいお店作りを目指しております。
娘と一緒に暮らし始めた春からの生活は何か新鮮で、女子トークに盛り上がり、今のところは順調。娘が中学、高校生の頃は、内弁慶な娘に結構、私やられていました。でもまぁ、母親の前で素を出せられる事はいい事なんだろう、と耐えて?!ましたが、4年間離れて暮らした大学生活で学んだ事は大きいらしく、とても優しい女性になって帰ってきました。
忙しい私のサポートをしてくれたり、甘えるような言葉を言ってくれたり。昨日は洗濯槽をつけ置き洗いしてくれたりととても助かっております。
今子育て中のみなさん、私は子どもを自由に伸び伸びと、子どもの気持ちを尊重して、育てて来ました。門限や家族間のルールなどはほとんど作りませんでした。
絶対的な決め事として1つ作っていたのは、地震があったときの避難場所。これだけは絶対に守ろうと決めていました。助けに行きたい人がいる場合もそこの避難所に無事だということを記して、自分の守りたい人を探しにいくようにと。
厳しくしつけなくてはこの子が大人になったら困るのではないか、と考えて子育てしている方、多いと思いますが、大丈夫です。
子どもの本来持っている力を信じて見守り、親は親で子どもに恥じないような行動をする。これさえしていれば子どもは大人の背中をみて学び、自尊心を持ち、独り立ちできるのではないでしょうか。
息子は高校を卒業して県外へ就職しています。24歳で結婚をして、可愛い奥さんと仲良く人生を生きています。これまた大きな野望のある息子で、小学生の頃から「多角経営者になる!」と言っていました。現在はサラリーマンですが、副業で夢につながる第一歩を始動しているみたいです。
最初の結婚は二十歳の時。その結婚生活は11年で終わりました。今の主人とは再婚で、付き合いが始まってからはもう7年くらいになるのですが、籍を入れてからは1年です。娘がこの春一緒に住むようになってからは、主人には申し訳ないですが、私がどうしても3人で住む事に不安があり、後、部屋数も無いので(娘と主人は気にして無いのですが)夜は主人の実家に帰ってもらっています。
私は自分自身の両親とはここ数ヶ月、連絡をとっていません。おそらくしばらくは取る事はないでしょう。それが今は私達、親子の自然な距離だと思っています。親と精神的に離れることで、親子関係を客観的に見ることができるようになりました。
私は高校を卒業してから今まで、仲の良い理想の母娘を自分のモヤモヤした感情を押し殺し、演じてきました。極力自分のモヤモヤした感情を見ないように、心の闇に気がつかれないように、笑顔を絶やしませんでした。
私にとって両親は偉大で、感謝して尊敬しなくてはならない者、と思い高校を卒業してからは反抗もすることありませんでした。
そんな関係でしたが、一年ほど前、私がほとんど口にしなかった子どもの頃受けていた虐待を口にするようになり、話し合えば話し合うほど考え方の違いが浮き彫りになり、数ヶ月前にとうとう私が関係を切るという形で現在になります。
関係を切ると言っても戸籍をどうこうではなく精神的な関係です。「私も頼らないからそっちももう頼ってこないで。これからはお互い別々に生きていけば良いと思う。私はこれまで良い娘をやってきたでしょ。もう充分でしょ」と伝えました。
それからです。私の中で目まぐるしく心境の変化が起こりました。客観的にこれまでの関係を見直すことができ、親に言い続けられてきた価値観から脱却することができ、自分の価値観で生きることが、やっとできるようになりました。
今まではどこか自分のいる世界を磨りガラスを通して見ているような感じで、自分であって自分ではない人生でした。人から私の人生を羨ましがられようとも、何が羨ましいのかわかりませんでした。それより「長生きしたい。死ぬのは怖い」と言える方が、私にとってはずっと羨ましかったです。
でも今は違うんです。自分の生きてきた証を残したい、と考えるようになりました。住まいも今は賃貸です。それが良いと思っていました。死んだら解約して、跡形もなく生きてきた形跡をなくしたかったのですが、今は違います。自分の家を持ち、できれば残したいと考えが変わりました。
美容室も私の代で終われば良い、と思っていましたが、今は誰かに後継いでもらいたいと思うように変わりました。
やっと磨りガラスを通してではなく、自分の目で人生を見ている感じが強くあります。自分の考えで決めて行動する。今ままでもそうしてきたのかも知れませんが、実感がなかった以前とは違います。そうなれば物事も次々と不思議と上手く運びます。必要な閃きもあり、充実した毎日を実感できるのです。将来の夢も明確になります。
自分がしたい事がハッキリと見えてくるんですよね。勇気も湧いてきます。自信も出てきます。
もっと早くに気がつくべきでした。今なら「加害者を訴えて処罰を受けて欲しい」と思います。でももう被害を受けてから私は30年経っています。もう時効です。家族の中に加害者と被害者がいる。自分が訴えれば、家族が崩壊する。そんな重大なことになかなか決断なんてできない。やっと洗脳からとけたときには、もう遅すぎるとは。時効は必要なんでしょうか?
私のように何らかの重度の虐待を受けていた方、一旦、精神的に自立して家族から離れてみる事が私は必要だと思います。それはとんでもなく辛い事かも知れませんが、自分で生きる事ができて、初めて本当の姿が見えてくるものではないでしょうか。
その先にあるものは孤独や寂しさではなく、自分を信じる力と希望に満ちた未来です。