性的虐待‥性虐待はなぜ起きる

私は実父親に幼稚園から中学2年まで性虐待を受けて育ちました。一見普通に見える家庭内で起こった犯罪。私の家庭で何が起こっていたのかを冷静に振り返りこれからの子供達を性的虐待から守ることが出来るのか、不幸にも私と同じ様な体験をしてしまった人達には何が必要かを考えて行きたいと思います。

ブログに訪れた方はまずこちらをご覧下さい。

性虐待のトラウマを乗り越える為に必要なこと

 

 

これは私の実体験から私個人の考えです。被害者の方はそれぞれ受けた被害も環境も異なりますので、あくまでも参考になればと思い書きたいと思います。

 

 

 年明けから公開したブログは今から三年前に書き溜めておいたものです。四十六歳になった今、またまたいろんな『気づき』がありました(*´∀`)♪

 

一番の気づきは、

私が一番ずっと最後まで許すことができなかったのは父親でもなく母親でもなく、自分だったってこと。決して行為自体は無理矢理ではなかったことから、自分が『嫌だ!!』と叫び、抵抗しなったことが一番許せず、自分を責めて、恥ずかしいふしだらな自分と嫌ってたんですね>_<

 

過去を一つ一つ思い出し整理することで、私はまだまだ子供で『嫌だ』と叫ばなかったんじゃなく、叫ばないといけないような重大なこととわからなかったのだと気づきました。母親も私も暴力と罵声によって父親に従うことが正しく、当然だと思い込まされていたと←これは目からウロコでした。

身体的虐待が、性虐待を受け入れていた原因だと気がつかなかった(汗) 過去を振り返ることは、こんな背景があることに気づかせてくれます。自分を責め続けたことを子供時代の自分に申し訳なかったと思います。

 

もし仮にすごく優しい父親だとしたら・・・と置き換えて考えてみました。それはそれで、私は嫌と言えなかったような気がします。抵抗すること、大好きな父親に嫌だと言うことで、失ってしまうんじゃないか。大好きな父親が自分を傷つけることをするわけがない、と子供は考えてしまうと思います。

 

結局はどんな親でも疑うことなく子供はすべてを任せて頼り、信頼し、愛している。親がすべてなのですよね。

 

私は近親者からの性虐待被害ということが現実ににあるということを知ってもらえたらと思い、過去を書くことでいろいろ気づくことができましたが、もっと早く正しい知識を持った大人や専門家の方に話すことができていたら、ずっとずっと早くに回復できていたと思います。本もたくさんの気づきを与えてくれますよね。

 

「長い間一人ぼっちにしてごめんね。いままで愛してあげれなくてごめんね。もっと早くに気づいてあげなければいけなかったのに。寂しかったね。辛かったね。頑張ったね」

 と、子供の頃の自分を慰めて癒してあげることができました。

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思い出したくない過去を振り返るのは大変辛いことですよね。虐待によるこころの傷は、ぐちゃぐちゃに化膿しているところになんの処置もせず、ただガーゼを傷が見えないように置いてるだけの状態です。ガーゼを少しづつ剥がして消毒をしていく作業は辛く、耐え難い苦しみが伴います。臆病な私は傷口を見る勇気が沸くのに三十年もかかってしまいました。

 

三十年間、仕事をしている時は過去のことを忘れていられるのですが、休日何も予定がない日がダメで、休みの日が雨ならもっと最悪でした。涙が勝手にポロポロと溢れ出てきます(´;ω;`)  持って行き場のない悲しみと、どうやっても消せない過去にただただ泣くことしかできない自分。闇に引き込まれないように、休みの日は無理やりでも予定を入れてやり過ごしてきました。

 

秋が嫌で、秋の夕日を綺麗だと感じることはありませんでした。人は日照時間が短いとウツにおちいりやすいみたいですね。

 

私の傷口は癒えることなく、いろいろな別の合併症を引き起こす原因になっていきました。

 

 でも人には回復する力がもともと備わっているのですね。四十も過ぎるとそこそこフラッシュバックにも慣れ、過去のこととの付き合い方もそこそこ要領がわかるようになりました。

 

ロールプレイングゲームのように様々なミッションをクリアーして各ステージのボスを倒してまた次のステージに向かうみたいな感じでしょうか? 笑

経験値を上げていくとどんどん強くなる!

 

ラスボスはどこにいるんだーーー!!!

 

でもきちんと消毒することができたら、もっと早くに必ず傷は治せたと思います。傷跡は残るような大怪我ですが、傷口は塞がりますよね。

 

 辛くても過去を振り返ることがトラウマを克服する上ではすごく大切なことと知りました。

 

実は父親も子供の頃、叔母さんから性虐待を受けていた、と私に漏らしたことがあります。それは私が中学一年の時「親子でこんなことするのは間違っていることじゃないの?」と聞いたとき、父親が「お父さんも子供の頃叔母さんとこんなことした。それが刺激的で良かった。言わないだけでみんな影でしていることだよ」と言っていました。父親は本気でそんなふうに思っていたのかも。父親も、叔母さんからみんなしていると刷り込まれていたのかも(/ _ ; )

 

いやいやどう考えてもおかしいでしょ、汗

 

こんなことも言っていました。「自分は背が小さく末っ子だったから、友達からも兄弟からもイジメられていた」と。

 

そんな過去があったから、父親は母親や私に暴力を振るったり怒鳴ることで虚勢を張り、自分を強く見せていたのだと思います。本当は弱い人で父親も被害者でした。

 

父親は過去のトラウマを放置してしまい、負の連鎖で私に引き継いでしまったのだと思います。

 

 

 

 

 

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